2008Oct/23 生きるということはキレイ事ではない。

Crossing Blood-Brain Barrier: Scientists Develop Drug Delivery System For Brain Cancers, Other Diseases

たまにはバイオのニュースでも見てみるか、ということで要約を以下に引用。

ScienceDaily (2008-10-22) -- Scientists have developed a new drug delivery system that is capable of crossing the blood-brain barrier to reach and kill cancer cells in the brain. Following successful preclinical studies, the technology is being evaluated in two phase I clinical trials in patients with malignant glioma and brain metastases.

脳には関門があるって話、バイオの授業で聞いたなぁそう言えば。

例として出てきたのがパーキンソン病。
脳内のドーパミンを作るところが駄目になる病気らしいんですが、
じゃあドーパミンを補充すれば？と思っても、脳は異物を排除しているので届かないらしいです。
グルコースとかインシュリンとか、脳に必要な物質以外は網目でシャットアウトなんですって。
要約にも５％以下しか通さないと書かれてますね。

ということで、この新薬は画期的ですね、研究者の言うとおりであれば。
関門の表面にある受容体を使ってアプローチするとか書いてあります。
ラットを使った実験では腫瘍が小さくなったんですって！
しかも、臨床試験中みたいなんですが、副作用で離脱した患者は今のところいないとのこと。
脳腫瘍が外科手術ナシで治る時代が来るかもしれない、といういい話でした。

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「動物を殺すなんて」という考えでベジタリアンになった人
もしくは、毛皮反対な人に是非聞きたいんですが、
あなたは病気になったら医者には行くんですか？
処方される薬を開発するのにマウスやラットを殺してないとでも思ってるんですか？
バイオの実験方法を見てると、いきなり「マウス（ラット）を屠殺」とか出てくるんですよ。
調べると、実験用に免疫不全のマウスとか毛が生えてないマウスとか売られてます。
医薬の発展には欠かせない犠牲という感じのようです。
本当、考えれば考えるほど、動物の命を優先するために一番いいことは人類絶滅だとしか思えないんですよ。
ということで。
動物性蛋白質を摂取しないからといって、あなたが殺生に関与していないとは言えないんですよ、という話でした。
というか、むしろ
あなたの命や健康の為に、自ら手を汚して殺生している人がいることを忘れるな、ということが言いたかったのです。
聖人への道は厳しそうですね…