2009Mar/26 反革命宣言

三島由紀夫「文化防衛論」（ちくま文庫）を読み始めました。
冒頭の「反革命宣言」からいちいち正論すぎてもう。
三島は自分の容姿が不満だったらしいですが、これだけの頭脳があったら容姿とかどうでもいいわ。
と、容姿以外を滅多に褒められない私が無い物ねだりで嫉妬してみる。

とりあえず、引用してみますね。

　四、なぜわれわれは共産主義に反対するか？
　第一にそれは、われわれの国体、すなわち文化・歴史・伝統と絶対に相容れず、論理的に天皇の御存在と相容れないからであり、しかも天皇は、われわれの歴史的連続性・文化的統一性・民族的同一性の、他にかけがえのない唯一の象徴だからである。

（中略）

　言論の自由を保障する政体として、現在、われわれは複数政党制による議会主義的民主主義以上のものを持っていない。
　この「妥協」を旨とする純技術的政治制度は、理想主義と指導者を欠く欠点を有するが、言論の自由を守るには最適であり、これのみが、言論統制・秘密警察・強制収容所を必然的に随伴する全体主義に対抗しうるからである。従って、
　第二に、われわれは、言論の自由を守るために共産主義に反対する。

蟹工船ブームとやらで日本共産党に入党してしまった人たちは、
目を覚ますために一度三島を読んでみるべき。
人間としての美学、日本人としての道徳・倫理感という美学に思いを馳せるいいきっかけになると思いますよ。

あと、マイノリティの声とか言ってる左翼を一刀両断したりして、大変痛快でございます。
この後、「不道徳教育講座」（角川文庫）と「金閣寺」（新潮文庫）が待ってますよ…
どっちを先に読もうかしらね…